ながせき頭痛クリニックのご紹介 【診療活動の現状】
(2012年2月3日 現在)
ながせき頭痛クリニックのご紹介 【診療活動の現状】
(2012年2月3日 現在)
▼ 以下のような症状を診察しています。
【 ストレスからくる機能的症状 】
(心理的ストレス、肉体的ストレス等による)頭痛、肩こり、めまい、手足のしびれ、動悸、胃部不快感、不眠。
【 脳の病気からくる器質的症状 】
頭痛、嘔吐、半身不随、めまい、失語症、痴呆症状、手足のふるえ、顔面のピクツキ、顔面の痛み、手足の痛み、
てんかんやしびれ等をきたす疾患(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血、脳腫瘍、頭部外傷、顔面痙攣、三叉神経痛、パーキンソン病、アルツハイマー病等)
【 生活習慣病予防 】
高血圧、糖尿病、高脂血症等は、全身の動脈硬化を引き起こし、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈疾患等の原因となります。
また、毛細血管のレベルの血流障害をきたし、細胞の萎縮から老化を早めることになります。
これら生活習慣病の予防は、健やかに老いるための最も大切な秘訣であります。
これまでの経験から生活習慣の改善と薬物療法にによる、健康管理もおこなっていきます。
【 予防接種 】
インフルエンザワクチン等の予防接種も行います。
当院の治療の現状
(2012年2月3日 現在)
▼ 治療内容
当院は、【頭痛】【うつ病】【もの忘れ】を3本柱をした治療を行っています。
また、高血圧・糖尿病・高脂血症等の生活習慣病を基本とした動脈硬化を予防する健康管理も行います。
2003年4月7日に開院して以来8年10ヶ月が過ぎましたが、2012年1月6日までの丸8年9カ月の時点での新患数は26,136名(男性:女性=37.3%:62.7%、平均年齢40.9歳)で、延べ患者数は144,580名になります。新患の患者さんは、地元の甲斐市から9,031名、隣の甲府市から8,038名でこの2つの市で65%を占めております。残りは県の北西部の北杜市、韮崎市、南アルプス市、南巨摩郡や西八代郡から6,142名、中巨摩郡や中央市から1,196名、さらには笛吹市、甲州市や山梨市から1,078名、県東部の大月市、都留市や上野原市などから106名、富士吉田市や南都留郡から95名などほぼ県内全域から来ていただいております。また県外からは649名の方が受診されております。標榜科目は脳神経外科と心療内科ですが、入院施設はないため脳外科手術は行っておりません。
受診患者さんの内訳
受診患者さんの主な症状、疾病は、頭痛の患者さんが19,312名で、全体の73。9%をしめております。うつ病・うつ状態が7,984名、パニック障害774名、社会適応障害52名、社会不安障害395名、身体化障害286名、強迫神経症が97名、双極性障害392名、他の精神疾患が405名で、精神疾患全体では10,388名が受診されています。尚、この症例には、片頭痛との併存例があり、うつ病と片頭痛との併存率が62%と極めて高いのが注目されます。
認知症は1,084名で、アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型認知症や脳血管障害型などに分けられます。
他めまい、脳梗塞、頭部外傷、脊髄疾患やパーキンソン病などの患者さんが受診されております。また生活習慣病の高血圧症や高脂血症などの患者さんへの投薬も行っております。
頭痛の診断はどうやっているの?
頭痛患者さんは、2004年に発行された国際頭痛分類(第2版)に準拠して診断をしておりますが、これには多種多様の頭痛の原因が約270種類網羅されており、それぞれに診断基準が設けられております。患者さんの頭痛の発症年齢、経過、程度、部位、性状、随伴症状などから総合的な情報を問診表に記入していただき、それを基に診察をして、国際頭痛分類に即して診断を行います。また、当院にはMRI(開放型核磁気共鳴装置)が設置されており、即日検査が可能になっております。頭痛の診断基準と頭部MRIの結果から、頭痛の原因をより正確に診断し、的確な治療を行うよう努力しております。これにより救急を要するくも膜下出血などの頭蓋内出血や脳腫瘍などの異常が発見されますと、山梨大学、県立中央病院や他の脳外科施設に紹介するシステムをとっております。
頭痛の種類は?
頭痛の患者さんの19,312名のうち、最も多かったのは、片頭痛が10,230名で、次いで多かったのは緊張型頭痛で5,554名でした。この2つの頭痛は、頭の中に異常がない頭痛で、他群発頭痛262名も含めて一次性頭痛に分類されております。二次性頭痛には、鞭打ちに代表される頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍、低髄液圧症候群、薬物乱用頭痛、髄膜炎、透析不均衡、高血圧、頚椎疾患、鼻副鼻腔炎、眼精疲労、身体化障害やうつ病などからの頭痛などで2,778名が該当しました。
さらに帯状疱疹後の神経痛などが341名含まれております。当院における二次性頭痛の主なものは、薬物乱用頭痛が最も多く1,231名、鼻副鼻腔炎による頭痛が647名、身体化障害やうつなどの精神疾患による頭痛が614名などでした。
片頭痛はどんな症状なの?
頭痛の原因で最も多い片頭痛について説明します。片頭痛は、早い人は3-4歳から始まったり、初潮の頃や、20歳を過ぎてからなど、発症年齢は個々に差があります。また、幼児期から腹痛、嘔吐やめまいなどの自律神経症状を周期的に訴え、頭痛に移行していく場合もあり、これは国際頭痛分類(2004)から「小児周期性症候群」として片頭痛に移行する前段階の症状であります。小児科を受診すると自家中毒や起立性調節障害などと診断されますが、片頭痛の予防薬などを使用したり、片頭痛の特効薬などで治療すべきと思います。当院においてこの8年6か月間に受診した20歳未満の頭痛患者1,629名のうち、片頭痛は1,464名で20歳未満の頭痛患者の89.9%を占めておりました。
片頭痛の決め手は、受診以前に家事、就学や仕事などに支障きたすような寝込むほどの頭痛を繰り返しており、4時間から72時間続く頭痛発作で、月に1-5回程度(個人差あり)繰り返します。さらにムカムカしたり、時には吐いてしまったり、光や音に敏感になり、暗い部屋で静かに寝ていたいというのも特徴です。また月経の始まる前、最中や終わったあとに、上記のような頭痛発作が起こる女性も半数以上います。このような場合には排卵日前後にも頭痛発作がおこることもあります。これは「月経関連片頭痛」として国際頭痛分類(2004)にしっかり分類されております。婦人科や内科では、生理痛として鎮痛薬を投与されますが、いたずらに慢性的に投与されますと後述します「薬物乱用頭痛」になりますので、注意が必要です。
痛みが出る前に肩が詰まったり、肩が凝ったりしてから上記のような頭痛が起こる場合には、一般的に肩こり頭痛とか緊張型頭痛と診断されかねません。しかし、緊張型頭痛の場合には寝込むこともなく生活に支障はきたしませんし、悪心、嘔吐もありません。強い頭痛の前に肩がつまるのは片頭痛の予兆でもあります。従来は肩こりがあると「肩こり頭痛」一辺倒でしたが、国際頭痛分類(2004)ができてから、それは過去の頭痛教育の遺産であります。これを見逃すと、後述するように慢性的に鎮痛薬に溺れていく薬物乱用頭痛になってしまいます。是非、上記のような頭痛に色々な症状を伴い、学校、家事や会社を休んだり、早退、中座するほどの頭痛は、片頭痛です。緊張型頭痛(肩こり頭痛)という固定観念は完全に捨てて、まず受診することをお奨めします。
片頭痛の治療はどうするの?
それでは、片頭痛の治療はとうするかであります。 2001年から片頭痛の経口特効薬が日本にも保険適用となり、頭痛医療が格段に進歩しております。しかし、片頭痛の患者さん自身が片頭痛であることを認識できていない方もいますし、片頭痛だからあきらめて発作の時は市販の鎮痛剤を飲んで寝るしかないと思っている患者さんが極めて多いのが実情です。
当院で片頭痛の特効薬(トリプタン製剤、本邦では4社から発売、現在は飲み薬が5種類、点鼻薬が1種類、自分でできる皮下注射が1種類)を使用した患者さんは、平成24年1月6日の丸8年9か月の時点で10,313名(複数内服例も含む)ですが、結果が判明した3,148名中2時間以内に頭痛が消失した割合は80.6%でした。このような患者さんはそれまで頭痛で寝込んでいたのが寝込まなくなったなど日常生活を脅かす片頭痛発作の脅威から2時間以内で免れることができるわけです。患者さんからこれで片頭痛が治ってしまうのかと誤解されることがありますが、これですっかり治ってしまうのではなく、そのときの頭痛発作を頓挫させることが主目的です。根治する薬ではないことや女性の場合は、閉経を過ぎるとほぼ7割くらい片頭痛発作から解放さると文献的に報告があると説明しております。実際、当院でも50歳をすぎると以前に片頭痛持ちであった人が、頭痛が極めて減ってきます。
薬物乱用頭痛に気をつけてください
薬物乱用頭痛は、3ヶ月以上の期間で1ヶ月に15日以上頭痛を自覚していて、その痛みから逃れたい一心で、1ヶ月に鎮痛薬の場合には15日以上、他の薬剤を複合したりすると10日以上内服しているのが3ヶ月以上続いている方を薬物乱用頭痛と診断します。なぜこのようになるのかですが、片頭痛の患者さんは、その頭痛の脅威から早めに鎮痛薬を内服する癖がつき、出かけるから早めに飲んでおこう、寝込むのがいやだから早めに飲もう、仕事に差し支えるから今のうちに飲んでおこうとしているうちに、薬を乱用するようになり、それがまた頭痛を引き起こすわけです。当院には、既述したように薬物乱用頭痛と診断された患者さんは1,231名ですが、中には市販の鎮痛薬を中学生からずっと飲み続けている患者さんもいます。このような方は、ほとんど難治性の慢性連日性頭痛になる傾向があります。 連日、鎮痛薬を飲んでいる頭痛患者さんは、是非一度ご相談下さい。鎮痛薬からの脱却ができて、頭痛が著明に減少して喜ばれている患者さんは8割になります。決してあきらめないで下さい。
もの忘れ診断は何をやっているの?
当院は、開院当初から、月に2回「物忘れ診断外来」を開設し、言語聴覚士により、知能や記憶障害の検査を行い、アルツハイマー型認知症の早期発見に努めており、8年9か月で認知症の患者さんは1,064名になっております。このような患者さんには、アルツハイマー型認知症治療薬(アリセプト)や平成23年から新たに認可された新薬(レミニール、メマリー、さらに貼付剤であるリバスタッチパッチやイクセロンパッチ)を投与しながら、経過を追っております。
アルツハイマー型認知症の補助診断として、認知機能検査(HDS-R、三宅式記銘力検査他)を行い、頭部MRIによる海馬の萎縮度を測定するVSRADを施行し、SPECT検査(脳血流動態)の有用性が高いため、認知症の疑い例についてSPECT検査を国立病院機構甲府病院にお願いしております。
病診連携により、より確実な診断のもと、的確に治療を行っております。
このように当院は頭痛、うつ、物忘れを3本柱にしております。
平成24年2月3日
医療法人 斐水会
ながせき頭痛クリニック
理事長・院長 永関慶重

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